同窓会長あいさつ
平成29年(2017年)は諏訪二葉高校にとって記念すべき特別な年です。明治41年の開校から110年。大正6年に県に移管され、長野県諏訪高等女学校となってからちょうど百年。初代校長として学校の充実・発展に尽力され、多くの人たちに惜しまれつつ53年の生涯を閉じられた岩垂今朝吉先生の百回忌に当たります。学校にとってこの三つの節目を迎えた今年は、今後の本校発展の契機にすべく、将来に向けて決意を新たにする年でもあります。
昨年5月の実行委員会立ち上げ以来、110周年にふさわしく、また周年でしかできない事業を模索し、企画立案し実行してまいりました。なにより生徒の心に残り、同窓会員にとっても、特に今まで同窓会を支え続けてきてくれた高女卒業の皆様にとっては、おそらく最後の周年になることを考えて、満足いただけるような記念事業を考えねばなりません。しかし、来る節目の120周年のことも考えると予算大枠の範囲は決まってくるので、その制約の中で、最大できること考えてきたつもりです。ある旧同窓会長さんに「お金がないときは、知恵が出てくるものです。」と言われたことが、常に私の心にありました。
さて、今回の記念事業を強力に助けてくれた方々の存在をぜひ皆様に知っておいていただきたいと思います。
まず、10年誌編集委員会の一ノ澤澄夫元校長先生です。先生は百周年の折の学校長であり、二葉高校の発展に大変寄与された方です。先生が編集委員長を引き受けて下さらなければ、この10年誌の計画は、それ自体ありませんでした。執筆していただいた通史概説の見事さ。先生にしかできないことでした。
そして、10年誌編集委員会の中村あゆみさん(高校44回)です。彼女は大修館書店で教科書編集をしている編集のプロです。二葉から筑波大学に進み、現在編集者として活躍されています。今回、二葉10年誌のために、鮮やかな手腕を発揮してくれました。
何か大きな事業を行うときには、必ず助けてくれる人がいる。それが二葉につながる縁で強力に作用する。そんな不思議さと有難さを痛切に感じる日々でありました。
竹花 光子